新学期になり、中3生はそろそろ進路について考え始める時期になってきました。
オープンスクールや学校説明会に参加する方もいらっしゃることでしょう。
高校選びの基準はたくさんあります。
家からの通いやすさ、校舎の綺麗さに始まり、学校の雰囲気、校則の厳しさ、宿題・課題の量、果ては制服の可愛さなどなど、迷い始めるとキリがありませんね。
もし皆さんが将来、大学進学を考えていらっしゃるのであれば、絶対に確認しておくべき情報があります。
それは、志望する高校の大学合格実績です。
特に、合格者の多くが一般学力試験で選抜される国公立大学の合格者数は、その高校の生徒全体の学力をかなり正確に反映していると考えられます。
そこで、今回は、
尾三地区および福山地区にお住まいの中学生の間で、進学先候補としてよく名前の挙がる6つの高校について、
2022年度における主要国公立大学の合格実績(現役合格者数)を横並び比較してみました。
上が尾三地区の3校、下が福山地区の3校になります。
【大学群略称】
東京一工:東大、京大、一橋、東工
医歯薬 :医学部医学科、獣医学部、歯学部、薬学部
旧帝 :北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大
詳細な合格実績は下記リンクから閲覧可能です↓↓
断っておきますが、大学の合格実績そのものが学校としての優劣を決定づけるものでは決してありません。
それでは、大学合格実績とは何か?
非常に荒っぽく申し上げるならば、
ある生徒Aさんが、高1の初めに例えば広島大学を志望していたとして
実際にAさんが広大(もしくはそれ以上)に合格する確率の目安
だと言えます。
尾北を例にとると、2022年に広大・岡大またはそれ以上の難関大に合格したのは45人であり、これは学年全体の約四分の一にあたります。
逆に言えば、これは、高3の終わりの時点において北校で上位25%に入っていれば、広大・岡大を狙えるチャンスが十分にあるということを示唆しています。
北高としばしば天秤にかけられる誠之館高も、似たような数字になっています。
広・岡以上に行けるチャンスの広さという意味では、両者はほぼ拮抗していると言って良いかもしれません。
大学受験と高校受験の違い
大学受験、特に国公立大の入学試験は、当日のテストの出来がすべてです:
内申点や調査書は加味されません(されてもごく僅かです)
定期テストの結果や、「まとめノート」のすばらしさは何の役にも立ちません
先生の前で歌ったり、踊ったり、リフティングの動画を見せたりして「私すごいんですよ」アピールもできません
合格最低点に到達した人は受かりますし、1点でも届かなかった人は落ちます。
ちゃんと勉強しなかった人は100%落ちますし、勉強していても当日実力が十分に発揮できなかった人もやはり落ちます。
広大、岡大や、それ以上の大学群を志望すること、それ自体は自由です。
ですが、合格に必要な努力をせぬまま、漫然と高校生活を過ごしていれば、遠くない未来、これらの大学達は「漠然とした憧れ」から「決して手の届かぬ儚い夢」へと昇華してしまうことでしょう。
まとめ
大学進学、特に難関大学進学を念頭におくのであれば、高校選びは慎重に行うべきです。大げさではなく、その後の人生と等価交換になる可能性まであります。
校風が緩い
課題が少ない
なんとなく楽しそう
などの表層的な理由だけで高校を選んでしまうと、高3になり、いざ大学受験!という段になって「実質的な選択肢がほとんどありません(泣)」という結果になりかねません。
もちろん、どの高校に進もうが、大学に合格する為に必要な学力は同じですから、「自分は周りが遊んでいても勉強できる鋼の意志がある!」という人は、この限りではありません。
少なくとも私はそうではありませんでした。典型的な周りに流されるタイプ、ですね。
私の親もそれが分かっていたからこそ、私を中学からあの学校に行かせたのだと思っています(感謝はしています、念のため)
究極的には自分の人生です。
自分にとって最善と考えられる選択を皆さんがされることを祈っています。
Heaven helps those who help themselves.
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