​Onomichi Glocal Labo

何歳から子どもに英語を学ばせるべきか？

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・・・という疑問は、多くの親御さんが、我が子の英語教育について考え始めたときに、まず直面するものではないでしょうか？

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外国語教育の開始年齢については、大きく分けて2つの相反する主張があります。

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一つは「英語（外国語）は早く学び始めた方が効果的に習得できる」というものです。

 

もう一つは「英語をあまりに幼いうちから学習させると、母語である日本語の習得の妨げになる」というものです。

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前者の主張は「臨界期仮説」という言語学上の仮説に立脚するものであり、後者は「減算的バイリンガリズム」という考え方に論拠を求めるものです。

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早期英語教育の重要性

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子供の言語学習は、誕生したその日から始まっています。

 

一説には「赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から、外界の音を通して言語学習を開始している」という研究者さえいます。

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その点において、子どもが乳幼児の頃から英語に触れていることは、音声識別能力を高める上で非常に重要だと考えられます。

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​日本人の子どもは​、ある一定の年齢に達すると、英語で発話することに恥ずかしさを感じるようになる傾向があります。

 

自意識がまだ発達していない年齢から英語学習を開始することで、この問題を回避することができるでしょう。

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早期英語教育のリスクと限界

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​いっぽう、早期英語教育をしたから英語力のすべてが順調に身につく、というわけではありません。

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実際、幼い頃から英会話教室に通っていたにも関わらず、いざ学校の英語が始まるとまるで点数が取れなくなり、一気に英語嫌いになったというケースが散見されます。

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幼少期から「話す」「聞く」というスキルに特化し過ぎ、本来であれば、ある時点から並行して学ぶべきであった「読む」「書く」を軽視した結果起きてしまう、典型的な言語習得の失敗例です。

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小学校高学年くらいになると、母語がある程度しっかりしてきます。

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抽象的な事象を理解する知性も備わってきます。

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このタイミングで、

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☑　英文を読んで内容を正確に把握する

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☑　日本語を英語に正しく直す

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などの、知性の発達が待たれる言語学習の割合を、少しずつ増やしていく必要があるのです。

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この​フェーズ移行が早すぎても遅すぎても、それまで折角積み上げてきた英会話スキルが無駄になってしまうだけでなく、最悪の場合、中学進学後に英語嫌いになってしまう可能性があります。

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なぜ英検2級なのか？

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語弊を恐れずに言い切ると、少し英会話を齧った子であれば、英検4級までは誰でも取れてしまうからです。

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実際、英検5級・4級は、リーディングの正答率が仮に4割程度でも、リスニングで満点近く取れれば、合格できるように作られています。

 

4技能（読む・聞く・書く・話す）が本格的に求められはじめるのは3級以上ですが、中でも2級以上になると、試験問題に抽象的な単語や話題が登場します。​

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​逆に言うと、母国語で物事を論理的に考える力が伴っていないとクリアできないのが英検2級レベルと言えます。​