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  • 執筆者の写真Avalon

【仮定法】As if/As though、I wishなど


仮定法の授業中に湧き出てきた疑問について、記事にまとめました。


ここではI wishとas if/as thoughについて解説します。


 


I wishとas if/as thoughは、次のように仮定法と直接法どちらも取りうる厄介な代物です。また、時制がややこしいので、文法問題の定番として大学入試にもよく出題されます。


  • I wish I were a bird.(仮定法)

  • I wish you a speedy recovery.(直接法)

  • I wished I had studied harder last week.(仮定法)

  • I felt as if I were floating on the clouds.(仮定法)

  • He talks as if he knows everything.(直接法)


いかがでしょうか?仮定法であるかそうでないか、すぐに判断がつきますか?


 

☞ I wishの後ろが節(that + SV構造)になっている場合は、原則として仮定法



たとえば、例文2つ目の


I wish you a speedy recovery.(あなたの早期回復を願っています)



I wish (that) you will recover speedily.


と言い換えることはできません。


このように言う場合には、通常hopeという動詞を使って、


I hope you will recover soon.


のように言います。


I wishの後ろがSV構造になっている文章を見かけたら、まず仮定法を疑ってください。



 

☞ as if / as though 以降の時制は、主節の動詞の時制の影響を受けない


  • I feel as if I were floating on the clouds.

  • I felt as if I were floating on the clouds.


上は「私はまるで自分が雲の上に浮かんでいるかのように(今)感じている。」

下は「私はまるで自分が雲の上に浮かんでいるかのように感じた。」


雲の上に浮かぶことは現実的に不可能ですので、いずれも仮定法であることは文脈から推察可能です。


ここで、一つの疑問が残ります。


2つ目の例文は、主節がfeltと過去形なので、as if以降の部分の時制も


I felt as if I had been floating on the clouds.


のように変化させる必要がないのか?ということです。


結論から言うと、その必要はありません。


「自分が雲の上に浮かんでいるかのように感じた」のは全て同時的に発生していますので、仮定法現在に用いる過去形を使うことで、後半の従属節は主節の時制に自動的に追随します。


次のような場合はどうでしょうか?


  • He talks as if he had climbed Mt Everest.

  • He talked as if he had climbed Mt Everest.


上は「彼はまるで自分がエベレストに登ったことがあるかのように話す。」

下は「彼はまるで自分がエベレストに登ったことがあるかのように話した。」


この場合、彼がエベレストに登った(実際には登っていない可能性大)のは、彼が話をしているよりも以前の話になりますので、従属節は過去完了形を使う必要があります。


ただ、私個人的には

  • He talked as if he had climbed Mt Everest.

という文は、仮定法なのか直接法なのかを判断するには、前後の文脈が必要であり、正直この一文からだけでは判断がつかないようにも思います。


たとえば、この一文が「彼はヒマラヤについて本当に詳しいよ。彼はまるでエベレストに登ったことがあるかのように話をしたんだ。」というような文脈の中に埋め込まれていた場合、彼は実際にエベレストに登っていてもおかしくはないので、自分は直接法であると判断します。


このあたりのニュアンスはネイティブでも意見が分かれるのではないでしょうか?


機会があったら聞いてみたいと思います。



 

☞ as if / as though は直接法も取ります


  • She talks as if she knows everything about the product.

という文章は、knowsが現在形ですので、仮定法ではありません。


上の文章を直訳すると「彼女はまるでその製品について全て知っているかのように話す(そして実際にそうである可能性が高い)」となりますが、これでは仮定法と全く同じに見えますので、自分は「彼女はその製品の生き字引である」位にまで超意訳してしまうことがあります。



 

☞ as if と as though の違いについて



結論から言うと、ほとんどありません。


イギリス英語の方がas thoughをよく使っているようにも思いますが、私の少ない経験に基づくものですので、あまり確かではありません。


あえて違いを挙げるなら、as if は単独で間投詞的に使われることでしょうか?


"As if!"


のように言うと、これは「まさか!」という意味になります。


映画やドラマなどでたまに見る表現ですね。



 

以上、簡単ではありますが、I wish 及び as if / as though に関する使い方について思いつくままにまとめてみました。


最後まで読んで頂きありがとうございます。





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