先日、高1の授業でディクテーション(音声を聞いて、聞こえた言葉を書き取る形式の問題)をやりました。
今回用いた題材は、山陽新幹線岡山駅の電車接近アナウンスです
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放送内容は以下の通りです :
Ladies and gentlemen, welcome to the Shinkansen.
(紳士・淑女の)みなさま、新幹線へようこそ。
The superexpress Hikari 4-9-1 departing at 8:25 bound for Hakata is
arriving at track 22.
8時25分発、超特急ひかり491号博多行きが22番線に到着します。
Please stay behind the yellow line on the platform.
(ホーム上の)黄色い線の内側までお下がりください。
This train has 16 cars.
この電車は16両編成です。
Car 1 is at the front of the train, and car 16 is at the rear.
先頭は1号車で、最後尾は16号車です。
Cars 8, 9 and 10 are the green cars for passengers holding
green-car-seat reservations.
8,9および10号車は(グリーン席を予約している乗客の皆様の為の)グリーン車です。
Cars 1 through 5 are for passengers without seat reservations.
(座席予約をしていない乗客のための)自由席は1号車から5号車です。
Smoking is not allowed on this train, except in the designated smoking rooms located in cars 3, 7, 10 and 15.
喫煙は、3号車、7号車、10号車および15号車の中にある喫煙室以外の場所では認められていません。
The smoking room in car No 10 is for passengers in the green cars.
10号車にある喫煙室は、グリーン車の乗客専用です。
Please refrain from smoking in the train including areas at either end of the cars.
車両の両端部分も含めて、列車内での喫煙はご遠慮ください。
This train will be stopping at Fukuyama, Hiroshima, Shin-Shimonoseki and Kokura before arriving at Hakata terminal.
この電車は(終着駅である博多に到着する前に)福山、広島、新下関および小倉に停車致します。
Thank you.
ありがとうございます。
ディクテーション・テストはこちらからダウンロードできます。
動画音声と併せて、ご自由にお使いください。
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授業中に説明した重要単語・熟語・文法事項は以下の通り:
(カッコ内はターゲット1900における単語番号)
Ladies and gentlemen :みなさま 【一言】"gentlemen"の頭文字は"j"ではなくて"g"です。本当お願いします(;_;)
welcome to ~ : ~へようこそ
depart(1415):出発する、離れる、逝く 【派生語】department, departure
bound for: ~方面行きの 【語法】"〇〇-bound" で「~方面」という意味と「~にはまり込んで」があります。"inbound"「インバウンド(外国から日本方面へ向かって来る)旅行者」という言葉は皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?
track ## :## 番線 【語源】trackには名詞・動詞含めて多くの意味がありますが、原義は「(人が沢山通ることで)踏み固められた道」です。
stay :その場に留まる
platform:プラットフォーム、演壇、ステージ 【語源】plat「平らな」+ form「形状」です。なぜ"flat"が"plat"と書かれているのかについては、「グリムの法則」によるものだと説明しました。グリムの法則については、今年の授業のどこかで詳しく解説すると思います。
front :前方の 【文法】"the + 形容詞"で名詞化します。この場合"the front"は「先頭」という意味になります。
rear(1140):後方の 【対】frontの対義語です。他動詞で「~を育てる」という意味もあります。
passenger:乗客 【使い分け】「客」という意味の単語は他にもvisitor, guest, customer, clientなどがあります。それぞれ使われる場面が違うので授業で言われたことを今一度確認すること。
reservation (617):予約、不安、保留地 【使い分け】「予約」という意味では"appointoment"も重要な単語です。予約する対象によって使い分けられるので、授業で説明されたことを復習してください。
allow(8):~を許す、~を許可する 【文法】他動詞なので、「喫煙が許される」という形の受動態にすることができます。
except(654):~を除いて、~以外は 【文法】"expect"と混同しないこと。"except"は前置詞ですので、後ろには名詞または名詞節しかとりません(※あくまで受験英語では、です。実際には従位接続詞的な用法もあります。)
designate(1411):~を指定する、~を任命する 【発音】デズィグネイトというように、gをわりと明瞭に発音します。これに対して、"design" デザインはgは発音しませんので、注意すること。
locate(417):(受身形で)~に位置する 【派生語】location, local
refrain(1513):慎む、我慢する 【文法】自動詞です。通常前置詞"from"と一緒に用いることで「~を慎む」という意味を成します。準一級レベルの同意語で"abstain"があります。こちらもrefrainと同様、前置詞"from"と一緒に使います。
include(6):~を含む、~を包含する
either :どちらか一方、両方 【文法】"either"は、either A or B 「AかBのどちらか一方」という意味の他に、either + 〇〇(単数名詞)で「両方の〇〇」という意味を取ることがあります。
terminal(71):終点、終着駅、終点の(形)、末期の(形)
この他、時間の関係上、授業中に解説することはできなかったものに、前置詞の用法があります。
特に、"in the green cars"や"in the designated smoking rooms"は"in"を使うのに対して、"on this train"は何故"on"なのか、また同様に"at either end of the cars"は何故"at"なのか、などについては、どこかで詳しく解説する必要があると思っています。
・・・同じ題材で、和文英訳の穴埋め問題も作りました。
ディクテーション・テストで学んだ内容の定着率確認にご使用ください。
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一見早口で難しそうに聞こえる英語アナウンスも、原稿に使われている単語は、高校標準レベルの英単語帳に載っているものばかりです。
つづりを丸暗記するのだけではなく、一つ一つの単語について正しい発音を確認することが非常に大切です。正しい発音を覚えると同時に自分で何度も発声することで、初めてリスニングの時にそれらを聞き取れるようになるのです。
リスニングが苦手だという方は、これを機に是非とも自身の発音を見直されてはいかがでしょうか?
ではでは今日はこの辺で。。。
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